2013年5月15日水曜日

ソロモン王の宮殿建設

今日は列王記第一の7章、ソロモン王の宮殿建設を学びました。6章38節、神殿建設が7年しかかからなかったのに、自分の居場所、宮殿のためには13年かけた。その大きさも2節によると神殿よりも広い。ソロモンは神よりも自分を大切にしたのか、と誤解しそうになりますが、そうではありません。神殿建設を何よりも重要なことと考えた彼は、先の7年で神殿を建設し、宮殿は後回しにしたということなのです。広さは広いですが、その記述は12節までで終わるおおざっぱなものです。7章のほとんどの部分は、神殿の周囲にあるもの、また神礼拝に用いられる青銅の製品についてのおびただしい記録になり、これらのものが完成して、主の宮のための工事終了が宣言されます。イスラエルは確かに祝福され、金がふんだんに用いられた神殿、レバノン杉がふんだんにもちいられた宮殿、そこに必要な様々な道具、滞りなく作ることができたのでした。列王記という書物が完成したのは、イスラエル王国が滅んだ後のことです。かつては神と共に歩む王、ダビデ、ソロモンの時代に、本当に神様はイスラエルと共にいて祝福してくださった。そのことを胸に刻むことは、なぜその祝福を失ったのかという深い反省、悔い改めにつながっていく歴史を通してのメッセージなのです。

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