2014年8月11日月曜日

小さい者が偉い

 昨日はルカの福音書9章から変貌山の翌日の出来事を学びました。悪霊に苦しむ少年を助けることのできない弟子たち。イエス様が十字架に向かおうというときに、誰が一番偉いかを論じ合う弟子たち。しかしイエス様は小さい子どもを示されて、一番小さい者が一番偉いのです。と教えられ、また小さい者を愛する者が、イエス様を愛する者であり、父なる神様を愛する者だと教えられました。
 この場合の小さい者とは、子どものように可愛いというような意味ではありません。今、役に立たない、大人に迷惑をかけるばかりの存在ということです。
 わたしたちは自分の得になる人、益をもたらす人ばかりを愛していないでしょうか。イエス様は自分に迷惑をもたらすような人を愛することが、神様を愛する道だと教えられたのです。
 そして実際、イエス様は不信仰な弟子たちのことを、忍耐強く導いておられたのでした。神様の目には、ひとりひとりのその存在が尊いものだからです。
 ところで英語では大臣のことをミニスターと言います。ミニという言葉がついているところから分かるように、そもそもは小さい人、自分を低くして仕えることを意味していました。これが日本語になると「大」臣。言葉って面白いですね。