2014年5月7日水曜日

最も優美なる詩篇

 今日は詩篇84篇を学びました。指揮者のために。ギテトの調べに合わせて。コラの子たちの賛歌。
 この詩篇を英国の説教家スポルジョンをして「平穏なる詩篇のうちでも最も優美な詩篇」と言わしめた、確かに美しい詩篇です。しかし、それはきらびやかな言葉が散りばめられて優美なのではなく、その言葉に迸り出る詩人の神への愛慕、礼拝への篤い願いが、比肩するものの見当たらない美しさになっていると言えるでしょう。また単に美しいだけでなく、悪をしりぞけ正しく歩むことの尊さにも目を留めています。
 「私は悪の天幕に住むよりは
  むしろ神の宮の門口に立ちたいのです。」
 「主は恵みと栄光を授け、
  正しく歩む者たちに、良いものを拒まれません。」
 天幕の門口を守るものとなり、後には神殿の門衛に任ぜられたコラの子孫らしい告白と言えるでしょう。彼らの父コラは、モーセとアロンに逆らい、神に逆らって厳しいさばきを身に招いた人物でした。しかし、神様は恵み深くその子孫には尊い務めを与えて栄えさせてくださっていたのです。
 父のようにアロンの聖職を求めたりしない。自分たちは自分たちであたわった職務に満足し、神から良いものを受けるのだ、あたわった分に満足するそういう信仰でしょう。
 へりくだった心から滲み出る、神への熱心な求めの祈り。そのような祈りをささげて、神と共に歩むことを喜ぶものとさせていただきたいのです。

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